お店とくつしたと足と(福田紗也子さん)

前回の記事で紹介した、ナイガイ初のコンセプトショップ「HitoAshi」。このお店をゼロから作り上げた人物に、話を聞いた。

株式会社ナイガイ リテール部 直営店課
福田紗也子さん

福田さんが、HitoAshiの担当者に命ぜられたのは、オープンの約5ヶ月前。短期間の中で、まずはどのようなお店にするか、どのような方に来ていただきたいのかを考えるところから、売り場のデザインやディスプレイの検討、商品の選定、そしてスタッフの教育…。やるべきことは、驚くほどたくさんあった。

「何度も心が折れそうになりましたが、会社や部署を超えて周りの方々が妥協せずに引っ張っていってくれました。その思いにこたえるためにも必死に取り組めたと思います。」

2021年5月に無事オープンを迎え、週に数回はスタッフと一緒に売り場に立っている。
ナイガイに入社してからの6年間、福田さんは百貨店の営業を担当していた。百貨店ごとにフェアを企画・運営するなど、目標に向かって努力し成し遂げることを学んでいった。その後、現在の部署に移動して現在2年目だ。

途中、靴下ソムリエの資格も取得した。専門的な知識を必要とされ、取得することが難しいと言われる資格であるが、忙しい営業業務の合間に情報をたたき込んで見事合格したのだ。

社内で若手の福田さんがHitoAshiの担当者を任されたのは、きっとこのように目標に向かってコツコツと努力すること、そしてそれを何度も形にしてきた「信頼」からではないか。

そんな福田さんは、日頃からくつしたを主役にしたコーディネートが上手だと、社内でも評判だ。取材当日はシンプルで清潔感のあるカジュアルな服装にピンクの5本指くつしたがポイントになっていた。
福田さんに、どのようなくつしたが好きか聞いてみた。

「薄手の5本指くつしたは保温性があり汗を吸い取る機能もあるため、夏はさらっとして心地よく冬は暖かいので年中履いています。また、クリスマス時期のセーターのような柄の厚手のくつしたも好きで、つい買ってしまいます。」

また、無地の服を着ることが多いので、はっきりとした色や柄のくつしたをポイントにしているそう。たしかに、大きな面積を占める洋服では挑戦しにくい柄もくつしたのように面積の小さい場所では取り入れやすい。

また、お店に導入した足裏測定器Foot Look(フットルック)で 自身の足を測定した結果、重度の外反母趾だということが分かった。測定器を開発している会社の方からも「すぐに改善した方がよい」と言われるほどだったという。
そのため、時間をみつけては専門の病院を訪ねてみたり、外反母趾の改善に役立つアイテムを購入し試してみたりと、さまざまな努力をしている最中だそう。

自身の経験も活かし、くつしただけではなく「足」そのものについても、日々知識をインプットしている。足のトラブルでくつしたをどう選ぶか。正解を導くために奮闘中だ。

ただのくつした売り場にしない。そのための探究心を持ち続ける姿が、福田さんの魅力だなと感じた。

「新型コロナウィルスの流行が落ち着いたら、気兼ねなくお酒を飲みに行きたい。お店(HitoAshi)のスタッフや関わってくれた方たちとも打ち上げをしたいんです。」

そう話す笑顔がチャーミングで、くつしたのこと、お店のことを大切に想っていることがうかがえた。

株式会社ナイガイ リテール部 直営店課
福田紗也子さん

休みの日は、コロナ禍で家でゆっくりすることが増え、韓流ドラマにはまっている。また、コロナ前は4年ほど継続していたジム通いを、最近再開したことで良い気分転換になっているそう。
安い・早い・旨い居酒屋めぐりも、趣味のひとつ。

福田さんお気に入りの1足
ランニング用5本指ソックス (NAIGAI PERFORMANCE)

レディス:品番3050-007 ¥ 1,760(税込)

※掲載内容は、すべて記事掲載当時の情報となります。

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